この記事では、2022-2023シーズンのラ・ラーガを制し、黄金時代の復活の狼煙をあげたバルセロナの、最新のフォーメーション、スタメン、序列、戦術、戦力等を徹底分析します!
基本情報
クラブ名 (日本語表記) | FCバルセロナ |
クラブ名 (英語表記) | FC Barcelona |
愛称 | バルサ ブラウグラナ |
所属リーグ | ラ・リーガ |
ホームタウン (人口) | バルセロナ (約160万) |
ホームスタジアム (収容人数) | カンプノウ (99354人) |
監督 (国籍) | シャビ・エルナンデス (スペイン) |
ライバルチーム | レアル・マドリード |
フォーメーション(スタメン)・序列
基本フォーメーション
GKの序列
世界トップクラスの評価を受けるテア・シュテーゲンが守護神を務めます。
テア・シュテーゲンが怪我で離脱した際にはカンテラ出身のペーニャがしっかりと穴を埋め、ラ・リーガの舞台で通用する実力がある事を証明しました。
DFの序列
CBにカンテラ出身のクバルシが、17歳とは思えない落ち着いたプレーとビルドアップ能力を武器にスタメンを勝ち取っています。
バルセロナのCBにはウルグアイ代表のアラウホとスペイン代表のI・マルティネスという実力者が揃っていますが、現在はクバルシの台頭によりI・マルティネスが控えに回る機会が増えています。
RSBはクンデが序列の一番手ですが、本人はCBでのプレーを希望しています。
LSBは今夏マンチェスター・シティから獲得したカンセロが一番手。
他にもバルデ、マルコスアロンソとレベルの高いLSBがいますが、いずれも負傷離脱を余儀なくされています。
MFの序列
アンカーにはCBが本職のクリステンセンが抜擢されています。
バックアップは今夏ジローナから獲得したロメウが務めますが、シャビの信頼を得るには至っていません。
IHはガビ、ペドリ、F・デヨングとワールドクラスのMFを3人擁しますが、今シーズンは3人とも怪我に苦しみました。
それでも今夏カンセロと共にマンチェスターシティから移籍のギュンドアンを中心に、本職はWGのラフィーニャ、カンテラ出身のフェルミンらが何とか穴を埋めています。
FWの序列
CFはエースのレヴァンドフスキが不動のスタメン。
今シーズンは昨シーズンほどの決定力は見せられていませんが、それでもチーム最多得点を誇る彼のスタメンは揺らぎません。
控えをカンテラ育ちの18歳ギウと、今冬移籍のブラジルの新星19歳ロケの10代コンビが務めます。
RWGはこちらもカンテラ育ちの16歳ヤマルと、ブラジル代表のラフィーニャがポジションを争います。
LWGはアトレティコからレンタルで加入のジョアン・フェリックスと、スペイン代表F・トーレスがポジションを争いますが、RWGが本職のラフィーニャが左に入ることもあります。
シーズン終盤はヤマルの台頭により、右ヤマル、左にラフィーニャの形が増えています。
戦術・戦力分析
監督・戦術完成度: B+
2021-2022シーズンから監督を務めるシャビは、従来のポゼッションサッカーをベースとしながらも、隙のない守備を重視した現実的な戦術を取ります。
2022-2023シーズンはこの戦術でラ・リーガを制覇しましたが、今シーズンは怪我人の影響もあり思うような結果が残せず、シャビは今シーズン限りでの退任を発表しています。
しかしながら、シャビの積極的な若手起用の成果もあり、怪我人の穴を埋めるカンテラ育ちの若者達が台頭し、CLも4シーズンぶりにベスト8に進出するなど、明るい話題も少なくありません。
シャビが今シーズン有終の美を飾れるのか、シーズン終了まで目が離せません。
守備力: B+
2022-2023シーズンのリーグ制覇の大きな要因となった堅守に今シーズンは綻びが見えます。
昨年と比較して守備の強度が低下しており、長年バルセロナのアンカーとして攻守を支えたブスケツの退団の影響などもあり、昨シーズンを通じてラ・リーガで20だった失点数は2024年3月時点で30を超えています。
CBが本職のクリステンセンのアンカー起用やCBクバルシの台頭などにより守備は改善傾向にありますが、昨シーズンの堅守までにはまだ至っていない印象です。
ボール支配力: S
シャビの戦術は従来のティキ・タカには比較的拘らない現実路線の戦術をとっていますが、それでもラ・リーガの平均ボール支配率は65%に迫るリーグトップの数字です。
バルセロナのDNAが刻み込まれたカンテラ育ちの選手たちを中心にしたボール回しを武器に、世界トップクラスのポゼッション力を誇ります。
得点力: A+
美しいパスワークを活かした華麗な崩しの他、前線の選手の質を活かしたカウンターなど、多彩な攻めで相手のゴールに迫ります。
最後にゴールを奪うのはエースレヴァンドフスキの役目ですが、今シーズンはその決定力にやや陰りが見えます。
CLでの上位進出とリーグでの巻き返しには、エースの完全復活が必要不可欠でしょう。
選手層: A+
バルセロナは主力選手の負傷が相次いでいますが、カンテラ育ちの若武者達の台頭によりその穴を埋めています。
今シーズントップチームで通用する事を証明したペーニャ、クアンシ、フェルミン、ヤマル、ギウといった選手達は、いずれもこれからのバルセロナを背負って立つ事のできる逸材です。
怪我人も含めた既存の戦力にこの若者達が加わった事で、世界トップクラスの選手層を誇るチームになったと言えるでしょう。
総合評価:A+
選手一覧(ポジション・序列・国籍)
POS | No. | 選手名 | 序列 | 国籍 |
---|---|---|---|---|
GK | 1 | マルク=アンドレ・ テア・シュテーゲン | 中心選手 | ドイツ |
GK | 13 | イニャキ・ペーニャ | 準主力選手 | スペイン |
GK | 26 | アンデル・ アストララガ | CP戦等要員 | スペイン |
CB | 4 | ロナルド・アラウホ | 主力選手 | ウルグアイ |
CB | 5 | イニゴ・ マルティネス | 主力選手 | スペイン |
CB | 15 | アンドレアス・ クリステンセン | 主力選手 | デンマーク |
CB | 23 | ジュール・クンデ | 主力選手 | フランス |
CB | 33 | パウ・クバルシ | 主力選手 | スペイン |
RSB | 2 | ジョアン・カンセロ | 主力選手 | ポルトガル |
RSB | 39 | エクトル・フォルト | CP戦等要員 | スペイン |
LSB | 3 | アレハンドロ・ バルデ | 準主力選手 | スペイン |
LSB | 17 | マルコス・アロンソ | 準主力選手 | スペイン |
DM | 18 | オリオル・ロメウ | 準主力選手 | スペイン |
CM | 6 | ガビ | 主力選手 | スペイン |
CM | 8 | ペドリ | 主力選手 | スペイン |
CM | 16 | フェルミン・ロペス | 準主力選手 | スペイン |
CM | 20 | セルジ・ロベルト | 準主力選手 | スペイン |
CM | 21 | フレンキー・デ・ ヨング | 主力選手 | オランダ |
CM | 22 | イルカイ・ ギュンドアン | 主力選手 | ドイツ |
LWG | 7 | フェラン・トーレス | 主力選手 | スペイン |
LWG | 14 | ジョアン・ フェリックス | 主力選手 | ポルトガル |
RWG | 11 | ラフィーニャ | 主力選手 | ブラジル |
RWG | 27 | ラミーヌ・ヤマル | 主力選手 | スペイン |
CF | 9 | ロベルト・ レヴァンドフスキ | 中心選手 | ポーランド |
CF | 19 | ビトール・ロケ | 準主力選手 | ブラジル |
CF | 38 | マルク・ギウ | CP戦等要員 | スペイン |
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